涙の雫

2002年10月26日 Love Impacts
今日は矯正
その後古本屋で時間を潰す
最近の少女漫画にはSEXを取り扱ったものが多いと思う
でもそれは少女漫画だ
綺麗な描写で描かれた世界にわたしは笑った
所詮夢物語だって思った
漫画の棚からハードカバーの棚に移った
「結婚願望」と言う本を取りわたしはまた笑った
そんなもの微塵もない
幼い頃から考えもしなかった
少しページを繰って戻した
わたしには必要ないじゃないって思った
ふと貴方を想い出していた
そうしてる内に時間の感覚がなくなって気付いたら夜の9時
急いで帰ろうとしたら外は雨だった
傘を持ってきてなかった上途中まで自転車だったので
そのまま雨の街を歩きだした
姿勢を正して顔を上に向け颯爽と歩いた
駐輪場で自転車に乗って家路を急ぐ
大降りの雨
目の中に雨の雫が入った
それが目尻を通りほうを伝う
雨がわたしの代わりに泣いてくれた様に思った
家に付いた頃にはバックもジャケットもビショビショ
タオルで頭を無造作に拭いた
色気も何もないわたし
それなのに貴方のことを想い出しては切なくて胸が軋む
バカみたい
そう思ってるのにどこかで貴方を想ってる
そうしてわたしはバスタブの中で静かに泣いた

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