休日の朝はやっぱり遅くに起きるに限る…と思ってぬくぬく布団の中にいたら携帯が鳴った
ディスプレイを見てもうがっくり
またかよぉ〜!!
以前話したとある団体に所属している友達からだった
昨日夜よく眠れなかったのに…
でも仕方なく電話には出る
と「…はい」
彼「あ、とーや?」
と「うん」
彼「あのね、今日家で総会やるんだけど来ない?」
来たよ来たよこの話題
前回ので懲りていたわたしはもう断る気満々
と「あのさ、わたし興味ないし」
彼「でもね、話聞くだけでも、ね?」
と「いや、いいよ」
彼「でも話聞いたら変わるかも知れないし」
と「いや、実はね…」
彼女の所属している団体は仏閣は反対派
門をくぐることも許さないと言う話
わたしの曾お爺さんはお寺の住職だったそうだ
それに連鎖反応してお爺さんも氏子だったのだ
コレを話せばいいと思ったのだ
と「…と言う訳なんだよ」
彼「そうなんだ、でもとーやは関係ないでしょ?」
と「まぁそうなんだけどさ」
わたしにとって生前お爺さんの存在というのは
同じ屋根の下で一緒に暮らしていながら皆無に等しい状態であった
可愛がって貰った記憶は全くない
ホントにわたしは貴方の孫なのかと考え悩んだこともあった
いや、これは今でも思っている
そんなお爺さんがたった二回だけわたしに微笑んでくれたことがあった
でもそのうち一回はもう呆けてしまっていた状態であったのでわたしに笑いかけてくれたわけではない
それでもただ一度だけわたしのために彫刻好きのお爺さんは宝石箱を作ってくれた
宝石箱と言ってもただの四角い箱である
でもそれはわたしのことを思って作ってくれた
箱の底面には”おじいちゃんより とーやへ”のメッセージ
ただの箱だけどわたしとお爺さんを繋ぐ唯一のものである
勿論それは今でも大切にしている(今は目の届くようにPCデスクのとこに置いてある)
わたしはその一度のことだけどその事を大切に思っている
その氏子であったお爺さんが亡くなってまだ一年も経っていない
断る理由は他にもあるがコレも一つの理由である
でもそれすら関係ないという言葉で終わらせてしまった
彼「とにかく家来てよ」
と「いや、だから貴方達の話をおかしいとは思わないんだけど…」
彼「お母さんとか反対してる?」
と「いや、やりたければやれって言う人だから」
これはホント
でもこれを言ってしまったと思った
反対されてるから無理って言えばよかったのに
彼「じゃあいいじゃん!」
と「う〜ん、だからCHIKAさんの話も聞いて思ったけど別にあの人は入信したから成功したわけではないと思う訳よ」
CHIKAさんの話を抜粋すれば「自分は負けん気が強かったから相手が練習二回したら僕は五回したんだよね」とのこと
コンテストで優勝したのは入信したからと言うより本人が努力を重ねた上での成功だとわたしは思う
しかも美容師という世界は腕の世界だ
入信しようがしまいが関係ない
コレがわたしの意見だ
でもこれもつっぱり返される
彼「それは違うよ!CHIKAさんは入信して元気になってそれで活力がわいてきたから成功したんだよ」
もう話は平行線を辿った
彼「とりあえず家来てよ。○○に十一時半ね」
一方的に決められ電話は切れた
わたしは考えた…行くべきか否かを
出も寒空の下に放置するのはなぁ〜と思って行くことに
勿論断るために行った

彼女の家に付くと見知らぬおばさんが二人
彼女のおばさんに彼女と一緒に待ち合わせをしていたという女の子
後CHIKAさんの会合で見知ったお姉さんが一人
彼女の家に付いた途端みんな合掌し祈りはじめた
異様な空気である
思わず自分も合掌してしまったことが悔しい(唱えなかったけど)
テーブルの上にはご飯やお菓子が並んでいた
最初はみんなで食べ物をつまみはじめる
それが一段落ついて彼女に約束したとおりメイクを彼女にしてあげた
メイクをするとこけしになると言っていたので
それは仕方や色の持って行き方が悪いのだと考えて
メイクをしてあげることになっていたのだ
何故か彼女の友達にもしてあげることに…
実は人にメイクを施すことはコレが初めてだった
やっぱり慣れてないせいもあって失敗したりしたけどまぁまぁ出来はよかったと思う
まわりの反応も上々たっだ
…ココまではよかった
この後は想像できると思いますが彼女らの言うとこの「ありがたい話」聞かされた
わたし以外はみんな入信者である
味方はいない…ココで強気に行かないとと思った
お話は笑いながらハイハイ聞いて流したがそれでもきつかった
「わたしのお姉ちゃんも心臓病だったけど手術して今は結婚して子供もいるのよ」
だから心臓病の話はいいって言うの!
「入るきっかけは誘ってくれた友達を信頼してって事で入ってみない?」
「別に入ってやっぱり合わないと感じたらやめてもいいのだし…」
こんな話ばかり、もうウンザリ
しかも今すぐ入信しましょうときて地域にある支部に連れて行かれそうになったが丁重にお断りした
自分を貫いたつもりであった
悪いと思いながらも少々きついことも言わせてもらった
でもこの人達には全く効かないようだ
全ても自分たちのいい方に理解していくのだ
もう話すのは無駄だと思った
それでも何とか話は終わりおばさん達は帰っていった
残ったのは若い女の子達
彼女は最近ビーズアクセ作りにハマッているらしくそれの開始
その間に他の子にCHIKAさんの事は言われた
さっき電話で話したことが筒抜けになっていたのだ
平然としていたがはっきり言ってそういうのをベラベラ話す人は嫌いだ
だから彼女に不信感を抱いた
わたしはその子だから話した話もあるのにそれを簡単に他人に話されるのはいいものではない
だいたい病気のことだって何で他人である貴方が他の人に話しているの?
それはわたしの口から伝えるものじゃないの?
不信感が積もった
彼「今よりずっと幸せになれるよ」
じゃあ何か?今のわたしを否定するんだ?
幸せは自分で見つけるもの
祈って幸せが降りてくるわけではない
いち早くそこから逃げ出したかった
丁度彼女のバイト時間が迫っていたので帰ることとなった
でも四時間も監禁されて身も心もボロボロ状態
やっぱりわたしには合わない
彼女は悪い人でもないし友達だ
でもわたしの人生はわたしが決めるのだ
生き方はわたし自身で決めることだ
絶対今度は断ってみせる!

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