一周忌

2002年12月7日 Family
今日は祖父の一周忌である
墓参りに同行させて貰った
祖父が死んでから一年
でも未だにいなくなったという実感がない
HPをご覧になっている方は判るだろうが
わたしと祖父の関係は皆無に等しかった
わたしは孫であってそうではなかった
同じ屋根の下にいながら祖父と接する機会なんて全くと言っていいほどなかった
わたしにとって祖父は『外国の天気』の様な存在でしかなかった
こんな孫で申し訳ないとは思うがどうしても拭いきれない
それでもわたしにとって祖父の死というのは“死ぬこと”を実感させた出来事だった
もう怒鳴り声も聞こえない
目を閉じた祖父
冷たくなっていく
硬直が始まる
まるで人形のようだった
燃やされる
後は骨しか残らない
骨壺に静かに納められていく…
わたしはこの一連を見ていたはずなのにやはり実感が持てない
それでもわたしは月命日にも墓参りに行った
孫の中では一番多く行っていると思う
今日も綺麗にされていたお墓
墓石の横には祖父の名がある…名代と華道師範名
師範名はわざわざ注文して入れて貰ったものである
名を残せただけでも祖父は幸せだっただろうか
でも問いたくなる

わたしは貴方の孫でしたか?

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